王子グループでは、革新的価値創造企業の実現に向けて事業構造転換を推進しておりますが、その中で「海外事業のさらなる拡大」は、大きな柱の一つとなっております。
とりわけ、パッケージング事業につきましては、経済成長を続ける東南アジアおよびインド地域における旺盛な需要を取り込み、積極的な事業展開を進めてきております。同地域におきましては、既に20ヶ所に工場(本年7月稼働のインドで段ボール生産工場含む)があり、また、来年5月にはミャンマーにおいて新工場が稼働を開始する予定になっております。
このような状況下、ベトナム社会主義共和国、ホーチミン市周辺におきまして、既に段ボール箱と紙器箱を製造販売する工場が2つありますが、今後の包装需要に応えると共に、同地区お客様の要望にさらに沿った最適な包装資材を提供していくために、新たに段ボール工場を建設することを本日決定しましたので、お知らせいたします。

 

1. ベトナムにおける段ボール事業
王子グループは、2000年からベトナムで操業を開始し、既に南部のドンナイ省、北部のハイフォン市とバクニン省の3箇所の段ボール製造拠点と昨年買収した紙器加工のUnited Packaging(UP)社を合わせた計4製造拠点を有しており、今回の新工場はベトナム国内で5番目の製造拠点となります。

2. 新工場の建設の目的
1) ベトナム南部の段ボール需要増加への対応

ベトナム経済の成長と、東西経済回廊と南部経済回廊に接する地理上のメリットや豊富な労働力などにより、各種製造業の進出が加速しており、その旺盛な包装資材需要に応えていきます。
2) マーケットのダンボール製品の美粧化要求への対応
東南アジア諸国のパッケージング市場においては、多彩な表面印刷が好まれる傾向があり、段ボール製品についても美粧化の要求が高まってきております。当社はこの市場ニーズに応えるべく、新工場内に美粧印刷機を導入し、UP社のオフセット事業と合わせ、ベトナム南部地域におけるお客様のご要望に沿った最適な包装資材を提供してまいります。

3. 新工場の概要
設 立 形 態: Ojitex(Vietnam) Co.,Ltd. (当社100%子会社、ドンナイ省) の第二工場
工場予定地: ベトナム社会主義共和国 ビンズオン省VSIP-II工業団地内 (ホーチミン市街中心部から北西へ約40km)
総 投 資 額: 約30億円
生 産 能 力: 段ボール製品 42百万m2/年
営 業 開 始: 2016年1月(予定)

 

以上

 

本件に関するお問い合わせ先
株式会社王子パッケージイノベーションセンター 副社長 企画本部長 田野 弘一 (TEL) 03-5550-3064

[参考資料]
東南アジア・インド地域のパッケージング事業拠点